声に知性を含ませると、人生に何度でも花が咲く!

「海のまぼろし」小川未明

小川未明は短編が多く、朗読に向いているのですが、これは読まれる機会の少ないお話です。

行間には、若さや、貧しさや、恋、移り気、婚約、失恋、裏切り…、未明のほかのお話に比べると大人っぽい要素が満載。

華やかさのない漁村の描写に、青いガラスのような空、白いかもめ、黒い水平線、血潮のような赤い夕陽、赤い顔、黒い魚、光る目玉という原色が鮮やかに映ります。

そこで何が起こったか、一番つらかったのは誰か、みんなが自分にとってベストだと思われる選択をして生きていることはわかります。

だから雪より白い鱈の肉の中から出てきた「桃のつぼみ」を見た私たちは息を止めるのです。

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