朗読をする時、私たちは、親子の関わりとか、友情とか、夫婦愛など、美しい感情を表現することにはとても素直になれるものです。
そしてちょっと恥ずかしいのが、恋の場面なんですよね(*^_^*)
そこだけなぜか無表情っぽくなったり、突然「清く正しく」風になったりして、どうも不自然になってしまいがちです。
なかなか等身大のオトナの恋を表現することができなくて…。
できれば避けて通りたいというか…。
そこでだいたい、観念的に恋のシーンを読んでしまいますが、書き手の心に思いをはせたら。言葉は選ばれて、洗練されていますが、それが実際に意味するところは、すごくナマナマしいんじゃないかなと。
でも、一体それをどんなふうに読んだらいいのかしら?
たとえば、オペラのアリアの歌詞などは、かなり直接的な言葉で、男女のシーンを表わしていたりします。
オペラは、生々しい言葉を、上品に歌います。
そこで私たちは朗読で、上品な言葉を、生々しく読んだら、どうなるでしょうか。
聴き手にとっては大変面白い時間になるのでは?
今日は「コジファントゥッテ」の中から「女も15になれば」というアリアを聴いてみて下さいね。日本語訳が見やすく出てきますよ。
こういう言葉を、私たちは口に出して言うのに抵抗を感じるものですが、照れずに悪びれずに明るく声を張って自信たっぷりに読みあげれらたら、魅力的な読み手になれそうな気がします(*^^)v