お待たせしました。
この春、「海のまち朗読館」基礎クラスを開講します。
コロナ以降、新規ご入会いただけない状況でしたが、
いよいよ4月から、初めての方のための基礎クラスを、オンラインで受講していただけるようになりました。
これにより、日本国内はもとより、
海外の方にも、「海のまち朗読館」の特別な朗読レッスンを受講していただくことが可能になります。
このクラスでは、
呼吸・発声・発音・滑舌など、ボイストレーニングに加え、
物語を声に出して読むことのポイントを、
朗読会で人気の「注文の多い料理店」を教材に学んでいきます。
2時間のレッスンでたくさん声を出していただく、楽しい時間になります。
レッスンの前と後で、読み方がガラリと変わることを実感し、朗読が大好きになることでしょう。
「海のまち朗読館」は今年で設立8年目を迎えます。
湘南は江の島から徒歩15分ほどの海辺の町で、
文学サロン的な朗読教室としてはじまり、
これまで約300人の方と、さまざまな物語を朗読してまいりました。
わたしたちは、年に数回、
地中海風の一軒家コンサートホール、
みなとみらいの美術館ホール、
赤い靴博物館ホール、
江の島のライブハウスなど、
ランドマーク的な場所を選んで、朗読会を楽しみました。
楽しむだけではなく、座学としての基礎的な知識をしっかり学び、
朗読検定を受検した全員が1回ですべての級の合格を果たしました。
音訳にも力を入れ、図書館でボランティアに招かれました。
これから、子どもたちへの読み聞かせ、
介護施設などへの出張朗読など、
社会に向けて朗読を発信する教室として進んでいこうと考えていました。
順調に活動を広げてこられたことは、大変しあわせだったと、あらためて思います。
コロナによって社会が大きく変化した2020年。
4月には日本中の朗読教室がお休みになってしまいました。
「海のまち朗読館」でも、対面レッスンはお休みしましたが、「ここで声を出すのをやめてはいけない、何とか継続を」と考えてオンラインレッスンに切り替えたのです。
なぜ声を出すのを休んではいけないと考えたのかというと、
声を出すのをやめてしまったら、もう「朗読の声」は出なくなってしまうからです。
もちろんまた練習すれば、声が出るようにはなりますが、
それには時間を要するのです。
「海のまち朗読館」の朗読は、腹式呼吸で、大きな声を出して文字を読みます。
はじめは皆様、自分の「地声」に戸惑われるのですが、
レッスンを続け、ほかの方の声の力が増してくるのを目の当たりにしていくうちに、半年ほどすると、初めのころ感じた、大きな声を出すことに対する恥ずかしい気持ちを乗り越え、自分でもしっかりした声で文章を読めるようになるのですね。
もし、何か月も休んだら、これまで身についた発声が、変わってしまう…。
それで、私はすぐにオンラインレッスンに切り替え、皆様もついてきてくださったのです。
もちろんそれは全員というわけにはいきませんでした。
教室が、ピンチを迎えます。
「歩みを止めない」という私の気持ちは、全ての生徒さんが理解してくださっていましたが、
オンライン化を伝えたときの生徒さんの反応は三つに分かれました。
「オンライン!やったことないけど、がんばってみます」
「家での受講は気が進みません。外出してリフレッシュすることも大切なんです」
「インターネットは怖いです・・」
外出して習い事をするのがリフレッシュになるというのはものすごく共感できますし、ネットは危ない、怖い、と思うのももっともです。
広い会議室を借りてのレッスンや、カルチャーのようにいろいろなお部屋がある教室と違って、「海のまち朗読館」はアットホームなサロン形式での少人数(4人)教室。
朗読なので飛沫を防ぐことは難しく、講師一人で、全ての空間に対しレッスンごとに完全な消毒作業を済ませるのも大変困難です。
全員の気持ちに寄り添うことが難しくなり、できる方のみでのオンラインレッスンに踏み切ることになりました。
このストーリーの続きは、また次回に書きます。
腹式発声で呼吸が強くなり、
はっきりと綺麗な声になり、
文学作家によって選び抜かれた言葉を声に出すことで知性が磨かれます。
この春から、「海のまち朗読館」で、 あなたも一緒に物語の世界を旅してみませんか?
4人~8人の少人数のグループレッスンです。
3か月で一つの作品を仕上げます。
朗読は初めてという方はもちろん、
朗読歴が長い方も、
「海のまち朗読館」のレッスンが初めての方は、
基礎から始めてみてください。
発声、読み込みなど、新しい発見があることでしょう。
基礎 「注文の多い料理店」宮沢賢治
※「海のまち朗読館」のレッスンが初めての方はこちらをご受講下さい
初級 「手袋を買いに」新見南吉
「野ばら」小川未明
※基礎を終えた方対象・各作品3か月ずつ
中級 「蜘蛛の糸」芥川龍之介
「雪女」小泉八雲
「よだかの星」宮沢賢治
※初級2作品 を終えた方 対象・各作品3か月ずつ
上級 各自読みたい作品をレッスンします
※中級3作品 を終えた方対象
プレミア 特別レッスン
※「海のまち朗読館」での朗読歴3年以上の方
日時■
基礎 第2,4水曜日19時半~21時半
第2,4木曜日10時~12時
ひと月に2回、オンラインZoomでレッスンを行います。
ご自宅など、ご都合の良い場所でご受講ください。
*3か月で6回のレッスンで、作品を仕上げます。
費用 ■基礎~上級 3か月34,650円(税込)
人数 ■4人~8人までの少人数クラスです。